顔汗に潜む病気とは


発汗量が急に増えた場合、単なる汗かきではなく多汗症をはじめとした病にかかっている可能性があります。そこで今回は、汗かきと関係の深い疾患についてご紹介します。

その顔汗、もしかして「顔面多汗症」?

多汗症には、もともと体質として持っている「原発性」のものとほかの疾患が原因で現れる「続発性」があるといわれています。

栄養バランスは偏っているものの安くて早いファーストフード。ネットの普及でプライベートとの区切りがなくなってきている仕事環境。

そうした便利なものたちを利用している私たちは、知らず知らずのうちに体や精神にストレスを与えています。ストレスに長期間さらされると、自律神経が乱れ、これが多汗症や汗かきを生み出す原因になるといわれています。

日常生活に支障をきたすほど、汗をかくようになっていたら、一度、専門医の診療を受けることをおすすめします。

女性に多い病気「自律神経失調症」

自律神経は、交感神経と副交感神経で成り立っています。簡単にいうと「交感神経=動」、「副交感神経=静」です。つまり体が動いている活発なときには交感神経が優位に。休憩や睡眠時など、リラックスしたときには副交感神経が優位になっています。

ストレスや緊張、あるいは生活習慣など、なんらかが原因で、優位性のコントロールが崩れ、常に“動の状態”でいること。これが「自律神経失調症」です。

常に体が過敏になっている状態なので、体温が上昇し、発汗しやすくなっています。またこれらが長く続くと、発汗のほかに動悸や息切れ、めまいなどが起きやすくなることも…。

まずは適度な運動やバランスのいい食生活を心がけることが大切です。

生活習慣病NO.1「糖尿病」

糖尿病が引き起こす合併症のひとつに「糖尿病性神経障害」というものがあります。

これは糖尿病で高血糖の状態が続くと、血管や自律神経を傷めてしまうことです。

汗の量が増えた、今まで汗をかかなかった場所に多量の汗をかくようになった…などの症状が起こります。また、汗のにおいが甘酸っぱいのも特徴です。

さらに頭痛やめまい、便秘や下痢を繰り返すといった症状を起こすことも…。

糖尿病は生活習慣病ともいわれている病気で、こちらも治療には長い時間を要します。ただちに医師の診察を受けて、生活習慣を見直しましょう。

「甲状腺機能亢進症」がもたらす汗かき

甲状腺から甲状腺ホルモンが多量に分泌されることで、代謝が活発になりすぎ、汗かきになる…。実はそんな病気がいくつかあります。

・バセドウ病(グレーブス病)
・無痛性甲状腺炎
・亜急性甲状腺炎
・機能性甲状腺腫(プラマー病)

これらはすべて別な疾患ですが、非常にケースが似ているためまとめて「甲状腺機能亢進症」と呼ばれています。特徴として真冬でも汗をかき、「イライラ」、「体重が減少」、「動悸や息切れを起こす」などの症状が出ます。

いずれも女性がなりやすいといわれている病気で、放っておいても一過性で完治する「無痛性甲状腺炎」以外は治療が必要になることがほとんどです。心当たりがあるという方は、早めに病院を訪れましょう。

女性特有の「更年期障害」も汗かきの原因に

女性は年を重ねると、いずれ閉経を迎え、女性ホルモンの分泌が徐々に減っていきます。

個人差がありますが、約10年ほど続くこの時期を更年期と呼び、更年期が引き起こすさまざまな不調を総称して「更年期障害」と呼んでいます。

女性の場合、ホルモンバランスを司る場所と自律神経の位置が非常に近いため、「ホルモンバランスの乱れ=自律神経の乱れ」となってしまいます。そのため体だけではなく、精神的にも負担がかかります。

閉経していなくても、ほてりやのぼせ、疲労感、多量の汗をかくなどの症状が出ることがあります。女性ホルモンをに近いものを摂取すれば症状が軽くなることもあるので、おすすめです。

「大動脈瘤」や「縦隔腫瘍」も大汗をかく

「大動脈瘤」は、その名の通り、重要な大動脈に瘤ができる病です。汗をかく疾患として知られています。破裂すると死に至る場合もあるので、早めに医師の診断を受けてください。

また、片側だけ顔汗をかくので有名な疾患に「縦隔腫瘍」があります。初期症状はほとんどないといわれており定期的な健康診断などで見つかることが多いようです。こちらは進行していくと、喘息、呼吸困難、胸や肩に痛みを覚えます。

そのほかにも汗をかく病気には腎臓や肝臓の病、心筋梗塞なども。「急に汗かきになったなぁ」と感じたら、病院へ行きましょう。

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